2020/03/02 17:30
職人について
職人包丁商店・刃屋(はや)の坂元です。
今回は包丁職人さんをご紹介します。
黒崎優(福井県)
越前の若手鍛造打刃物職人。
長い下積みを経て黒崎打刃物として独立し、これまで数多くのナイフショーで高い評価を得ています。
作品の特徴として、猛々しいデザインと使い手への緻密な配慮が息づく実用性が高いレベルで表現されていることでしょう。
特に切れ味の鋭さは有名で、氏の包丁を使えば他が使えなくなるとまで言われるほどです。
TVや雑誌で特集が組まれるなど、メディアや海外からの関心も高く、日本を代表する若手包丁職人として世界的に認知されています。
黒崎優の作品
黒崎氏の包丁の特徴は、そのやんちゃな見た目もさることながら、とにかく切れ味が圧倒的にすごいのです。
私はこれまで人づてに知り合った方にのみ氏の包丁をお譲りしてきましたが、みなさま「こんなに切れる包丁ははじめて」「いままで使っていた包丁は何だったんだ」と一様に驚かれます。
包丁といえば切れ味。その王道で突き抜けた存在である黒崎氏の包丁はおすすめのシリーズです。
黒崎氏の作品一覧はこちら
青森県の若手鍛造打刃物職人。
江戸時代から350年以上続く二唐刃物鍛造所の8代目。
「LEXUS NEW TAKUMI PROJECT 2017」*が全国から選出する51人の若手職人にも名を連ね、津軽打刃物を後世に継ぐ職人としても活躍しています。
2007年に青森県の伝統工芸品に認定。
製造する包丁の約6割が海外向けで、鍛冶屋が作る包丁として裏打ちされた品質の高さが人気を集め、ドイツやフランスなど5カ国に輸出しています。
吉澤剛の作品
吉澤氏の特徴は、切れ味はもちろんですが、伝統とモダンが融合した独特の雰囲気です。
。小出刃も”いかつさ”がありながらも、全体的にスタイリッシュな空気があります。
ご自身は物静か、そして控えめな方ですが、新しい技法、素材、デザインへの飽きなき探究心をお持ちです。
それが、どこかマグマのような熱いもの地底でうごめいているような印象もどこかに感じさせるのかもしれません。
氏の作品にはそんな面白さがあります。
吉澤氏の作品一覧はこちら。
山脇刃物製作所(大阪府)
日本最大の包丁産地、大阪の堺は600年の歴史があります。創業から本職用高級包丁を主に、家庭や調理師学校・料理学校等 幅広い分野向けの包丁の製造・販売を手掛けている包丁屋です。
メインブランドである郷右馬允義弘は、最近では海外でも認知されるようになり、幅広いラインアップが人気を呼んでいます。
600年という堺刃物の歴史を受け継ぎ、その歴史の中で培われた職人たちの技術を活かしたものづくりを行なっています。
堺の包丁は伝統的に分業制度により作られています。
刃を作る鍛冶屋、それを研いで完成品に仕上げる研ぎ屋など、10もの工程を別々の職人が担当しています。
山脇刃物製作所は鍛冶は行わず、原型の刀身を研ぎ、柄をつけて完成品にするなど、最終工程の職人集団です。
長く実績があるからこそ、いろいろな包丁を取り扱うことができ、初心者からプロまで使える幅広いラインアップを揃えているのです。
山脇刃物製作所の製品
山脇刃物製作所さんは、プロ向けから初心者向けまで幅広いラインアップがありますが、当店ではプロのみならず初心者も安心して使える包丁を揃えました。また、価格も手頃なものを中心に集めています。食洗機にかけられるステンレス一体型の包丁はその代表格です。
山脇刃物製作所ラインアップ一覧
さて、ざっと職人さんを紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
弊社は他にもたくさんの職人さんとお付き合いがありますので、今後も引き続き紹介していきたいと思います。
刃屋 坂元